地上の気圧配置と、降水分布の予想図です。プレミアム会員のみ閲覧いただけます。
●予報期間、予報時間の間隔、更新時間は以下の通りです。
- 予報期間 :予報計算の初期時刻~264時間先(11日先)まで
- 予報時間間隔:予報計算の初期時刻~264時間先まで3時間毎
- 更新時間 :4時ごろ、16時ごろになります。なお、132時間先までの情報は 7時頃、19時頃にも更新されます。
※予報の初期時刻の記事も併せてご確認ください。
【気圧配置】
黒い実線は、地表面(東京湾平均海面)の大気圧 [hPa] が等しい地点を結んでおり、等圧線と呼称されます。
山の天気予報の地上気圧配置図では、黒い細線の等圧線は2hPa 毎、黒い太線の等圧線は4hPa毎に記されています。
●高気圧、低気圧と天気傾向
高気圧や気圧の尾根とは、周囲よりも大気圧が高い領域を指し、天気が良いことが多いです。
低気圧や気圧の谷とは、周囲よりも大気圧が低い領域を指し、天気が崩れることが多いです。
予報士コメントでは、地上の気圧配置や気象リスクについて解説していますので、併せてご確認ください。
●等圧線間隔と風の強さ
等圧線の間隔が狭いほど風は強くなります。
2hPa毎に描かれた等圧線の間隔2つ分(すなわち 4 hPa 分)の距離が、
- 東京と名古屋を直線で結んだ距離よりも狭いときには、強風(15m/s以上)のリスクがあります。
- 大阪と名古屋を直線で結んだ距離よりも狭いときには、暴風(25m/s以上)のリスクがあり、平地でも災害や交通機関の乱れが生じる恐れがあります。
一般に、風速が10m/sを越える状態で降雪や降雨を伴う場合には、長時間の行動には低体温症のリスクがあります。特に、15m/sを越えると低体温症のリスクが高まるだけでなく、突風にあおられることによる転滑落のリスクや、テント倒壊のリスクが高まります。さらに、20m/sを越えると行動が困難になります。
登山前には地上気圧配置予想図を確認し、等圧線の間隔が上記の目安程度に狭まっている場合は、森林限界より上部での行動は慎重に判断する必要があります。
気圧配置予想図での等圧線は、標高ゼロメートルの予想値で、標高の高い山岳にはそのまま当てはまらないことがあります。また、風の強さは地形や植生によって大きく変わります。従って、上記の等圧線の間隔による判断はあくまで目安としてお考えください。翌々日までの風速の予想は、各山頂の予想値を参考にしていただき、3日以上先に関しては、850hPa面や700hPa面の気温・風予想図を併せてご利用いただき、地形による影響を考えて判断していただくことをおすすめします。
【降水分布】
カラーは、前3時間の積算降水量 [mm/3h] の分布を表しています。
例えば、9時の降水分布図は、6時~9時の間に予想される雨や雪の合算量が表示されます。
降水強度と色分けの目安は、図の左下の凡例を参照ください。
なお、気圧配置・降水予想図は気象庁の数値予報の計算結果を図に描いたものです。ヤマテン独自の計算結果に基づく図ではございませんので、ご注意ください。
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